ニッポン人脈記というシリーズ。
「震度5想定」悔い原点、「被害、正確に」45万棟調査、という見出し。
神戸市の防災計画づくりに携わっていた教授。六甲山の断層が
動くと震度7になるという情報はあったのに、過去に起きたこの
地域の大地震では震度5強。揉めたけど、その断層が動いた記録は
なく、計画は「震度5強」でつくられた。
その際の議論を市民に伝えていれば、何か違ったかもという後悔。
その反省から、市民公開ゼミを続けて100回になるそうです。
関東大震災のころ、寺田寅彦という人がいたそうです。彼が歩いて
集めた、震災による火災の広がりについての調査がその後の防災
研究の基礎になったそうです。
阪神大震災のとき、高速道路もライフラインも寸断の中、教授と学生達。
寺田寅彦に負けてならん、研究者は、何が起きたのか後世に残す
必要がある、と住宅地図に被害状況を書き込んでゆき、45万棟を調査。
自治体に伝えられ、復興の土台となったそうです。
そしてそんな研究者である教授が、もうひとつ行っている活動が
震災遺族からの「聞き語り調査」だそうです。
―震災を「5千人が死んだ一つの事件」と考えるのは死者を冒涜してはいないか。
―1人が死んだ事件が5千件あり、5千通りの死があるはずだ。
これを聞いて、教授は「ひとり一人の命を見つめるべきではないか」と
言われているように感じたそうです。
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ジンと来ました。
研究者という言葉からは、ひとり一人に焦点をあわせる、ってイメージが
ないのだけど、必要と頭で分かってそうで実は難しそうなこと、実体験が
あると、そうなるのかと。
フレーズ自体もすごい。言い当ててる。
阪神大震災(という1つの事件)から12年、って表現では伝わらない。
たくさんの人が亡くなって、たくさんの人が悲しみを背負って、
たくさんの人がいまだに苦しんでいる12年、そういう思っていくと
堪えきれなくなりました。
ちなみにこのフレーズ、ビートたけしの発言だそうで。彼への評価は
イマイチ分かってなかったけど、初めてスゴイ人なんだと思いました。
